2014年6月2日
MHB読書会のお知らせ
Readings on Translanguaging
MHB研究会では、マルチリンガル教育における重要概念である、「言語交差使用(translanguaging)」についての読書会を開催します。ご興味のある方はご参加下さい。
1.日時:2014年9月13日 土曜 10:00-17:00
2.場所:京都駅前のキャンパスプラザ京都6階の立命館大学サテライト教室
3.目的と要領:
以下に選択した図書および雑誌記事を各自1点以上分担し、要約および論点整理
を含むレビューをしてきて、発表をし、議論をすることで、このテーマについて
集中的に理解を深める。
4.申し込み:湯川笑子までメールで申し込んで下さい。( ved04614 AT nifty.com )
ATを@にかえ、前後のスペースを取ってください。
・レビュー申し込み=分担したい論文名もしくは本の章の番号を明記して下さい。
複数の論文の担当も可。
6月30日締め切り
・レビューなしでの参加=レビューはできないが、レビュー発表を聞いたり、議論に
参加したい人は、そのむねを明記して下さい。
8月30日締め切り
ただし教室の関係上、30名で締め切ります。
※レビューの文献の申し込みが重複する場合には、調整をお願いする場合があります。
5.文献入手について:参加ご希望の方に追ってご連絡をいたします。
6.所要時間:12件の文献ごとに、レビューと討論でそれぞれ約30分を充当します。
レビュー発表は15-20分程度の予定です。
ふるってご応募下さい。
*********** 文献一覧 ***********
1.García, O. and Li Wei. 2014. Translanguaging:Language, bilingualism and
education. Basingstoke, UK: Palgrave Pivot.
・Translanguagingの理論面の変遷をまとめ、教授法、学習ストラテジーの
両面から分析している。さらに、様々な領域において、translanguaging
が潜在的にもつ影響力について論じている。
全7章 1,2章は1名、あと各章1名で 6名
2. Celic, C., and K. Seltzer. 2011. Translanguaging: A CUNY-NYSIEB Guide
for Educators. The Graduate Center, The City University of New York:
CUNY-NYSIEB. Available from www.nysieb.cuny.org
・ガルシア先生他監修の、実践者向けのガイド。理論面について平易な
説明がなされている。200頁近い大部の著。
Part1~3に分かれている。
1名 担当者決定済み
3.Lewis, G., Jones, B., & Baker, C. 2012a. Translanguaging: Developing its
conceptualisation and contextualisation. Educational Research and
Evaluation, 18 (7): 655-670.
・Translanguagingと他のconcepts (e.g. code-switching, translation)との
違いの説明などを含み、概念上の変遷をまとめる。
Walesでの実践を紹介している。
4.Lewis, G., Jones, B., & Baker, C. 2012b. Translanguaging: origins and
development from school to street and beyond. Educational Research
and Evaluation, 18 (7): 641-654.
・タイトルが示すとおり、translanguagingを教室内の使用に限定せず、
bilingual/multilingualの生活全般に関わるものとして扱う。さらに
neurolinguisticsの観点からもtranslanguagingの効果を論じている。
3と4両方で1名
5.Creese, A., and A. Blackledge. 2010. “Translanguaging in the Bilingual
Classroom: A Pedagogy for Teaching and Learning.” The Modern
Language Journal 94 (1): 103–115.
・tranlanguagingに関する論文としては広く知られている。
ロンドン等の継承語学校での実践例を扱っている。
1名
6.Li Wei. 2011 Moment Analysis and translanguaging space: Discursive
construction of identities by multilingual Chinese youth in Britain.
Journal of Pragmatics. 43: 1222–1235.
・3人の中国系イギリス人の若者へのin-depthインタビューを軸に、
bilingual/multilingualのアイデンティティ形成などを分析、
translanguagingが持つ社会変革の可能性について論じる。
1名
7.García, O. and Kano, N. Forthcoming. Translanguaging as process and
pedagogy: Developing the English writing of Japanese students in the
US. In Conteh, Jean and Meier, Gabriella (eds) (2013) The multilingual
turn in languages education: benefits for individuals and societies.
Clevedon: Multilingual Matters.
・主にバイリテラシーを伸ばすための学習ストラテジーとしての自発的
translanguagingを扱っている。
1名 担当者決定済み
※要約および論点整理をするレビューアーは、以上、最大で12名。うち2名分は決定済み