MHB読書会:Readings on Translanguaging (2014/9/13@京都)

2014年6月2日
               MHB読書会のお知らせ
              Readings on Translanguaging

MHB研究会では、マルチリンガル教育における重要概念である、「言語交差使用(translanguaging)」についての読書会を開催します。ご興味のある方はご参加下さい。
1.日時:2014年9月13日 土曜 10:00-17:00
2.場所:京都駅前のキャンパスプラザ京都6階の立命館大学サテライト教室
3.目的と要領:
     以下に選択した図書および雑誌記事を各自1点以上分担し、要約および論点整理
    を含むレビューをしてきて、発表をし、議論をすることで、このテーマについて
    集中的に理解を深める。
4.申し込み:湯川笑子までメールで申し込んで下さい。( ved04614 AT nifty.com )
                 ATを@にかえ、前後のスペースを取ってください。
  ・レビュー申し込み=分担したい論文名もしくは本の章の番号を明記して下さい。
            複数の論文の担当も可。
            6月30日締め切り
  ・レビューなしでの参加=レビューはできないが、レビュー発表を聞いたり、議論に
            参加したい人は、そのむねを明記して下さい。
            8月30日締め切り
            ただし教室の関係上、30名で締め切ります。

  ※レビューの文献の申し込みが重複する場合には、調整をお願いする場合があります。
5.文献入手について:参加ご希望の方に追ってご連絡をいたします。
6.所要時間:12件の文献ごとに、レビューと討論でそれぞれ約30分を充当します。
       レビュー発表は15-20分程度の予定です。
ふるってご応募下さい。
        *********** 文献一覧 ***********  
1.García, O. and Li Wei. 2014. Translanguaging:Language, bilingualism and
       education. Basingstoke, UK: Palgrave Pivot.

        ・Translanguagingの理論面の変遷をまとめ、教授法、学習ストラテジーの
         両面から分析している。さらに、様々な領域において、translanguaging
         が潜在的にもつ影響力について論じている。
        ・目次のURLは次のとおりhttp://www.palgraveconnect.com/pc/langling2014/browse/inside/inline/chapter/9781137385765/9781137385765.0001.pdf?chapterDoi=9781137385765.0001
        全7章  1,2章は1名、あと各章1名で 6名
2. Celic, C., and K. Seltzer. 2011. Translanguaging: A CUNY-NYSIEB Guide
         for Educators
. The Graduate Center, The City University of New York:
         CUNY-NYSIEB. Available from www.nysieb.cuny.org

        ・ガルシア先生他監修の、実践者向けのガイド。理論面について平易な
         説明がなされている。200頁近い大部の著。
         Part1~3に分かれている。
        1名 担当者決定済み
3.Lewis, G., Jones, B., & Baker, C. 2012a. Translanguaging: Developing its
         conceptualisation and contextualisation. Educational Research and
         Evaluation, 18 (7): 655-670.

        ・Translanguagingと他のconcepts (e.g. code-switching, translation)との
         違いの説明などを含み、概念上の変遷をまとめる。
         Walesでの実践を紹介している。
4.Lewis, G., Jones, B., & Baker, C. 2012b. Translanguaging: origins and
         development from school to street and beyond. Educational Research
         and Evaluation, 18 (7): 641-654.

        ・タイトルが示すとおり、translanguagingを教室内の使用に限定せず、
         bilingual/multilingualの生活全般に関わるものとして扱う。さらに
         neurolinguisticsの観点からもtranslanguagingの効果を論じている。
        3と4両方で1名
5.Creese, A., and A. Blackledge. 2010. “Translanguaging in the Bilingual
         Classroom: A Pedagogy for Teaching and Learning.” The Modern
         Language Journal 94 (1): 103–115.

        ・tranlanguagingに関する論文としては広く知られている。
         ロンドン等の継承語学校での実践例を扱っている。
        1名
6.Li Wei. 2011 Moment Analysis and translanguaging space: Discursive
         construction of identities by multilingual Chinese youth in Britain.
        Journal of Pragmatics. 43: 1222–1235.

        ・3人の中国系イギリス人の若者へのin-depthインタビューを軸に、
         bilingual/multilingualのアイデンティティ形成などを分析、
         translanguagingが持つ社会変革の可能性について論じる。
        1名
7.García, O. and Kano, N. Forthcoming. Translanguaging as process and
         pedagogy: Developing the English writing of Japanese students in the
         US. In Conteh, Jean and Meier, Gabriella (eds) (2013) The multilingual
        turn in languages education: benefits for individuals and societies.

        Clevedon: Multilingual Matters.

        ・主にバイリテラシーを伸ばすための学習ストラテジーとしての自発的
         translanguagingを扱っている。
        1名 担当者決定済み
※要約および論点整理をするレビューアーは、以上、最大で12名。うち2名分は決定済み