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母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会
2024年度研究大会 参加申込方法のご案内
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*250名にご参加いただき、無事に2024年度研究大会を終了いたしました。
2024年度は「母語・継承語・バイリンガル教育研究の未来を描く〜次の10年を見据えて〜」をテーマにした研究大会を、来る8月6日から9日までの4日間に渡り、オンラインで開催いたします。企画趣旨やプログラム詳細、参加申込み方法は以下をご覧ください。関心をお持ちの多くの方のご参加をお待ちしております。
MHB学会 2024年度大会実行委員会 taikai@mhb.jp
《 母語・継承語・バイリンガル教育研究の未来を描く〜次の10年を見据えて〜 》
母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会は、国内外の幼児・児童・生徒・成人が読み書きも含むマルチリンガル能力を身につけられる言語教育の方法、理論、研究方法を探ることを目的として活動しています。対象領域の類型は以下の4つですが、本学会の特長の一つは、参加することによって、自分には身近ではない領域についても自然に出会い、理解を深め、関心を持つきっかけができることにあります。
【対象領域の類型】
- 継承語としての海外日本語教育
- ろう・難聴児のためのバイリンガル教育
- 文化的・言語的に多様な学習者(CLD児)の母語・継承語・バイリンガル教育(日本語教育を含む)
- 国際学校・外国人学校児童生徒の言語教育、先住民族の言語の教育、複数言語育成を目指した外国語教育など各種言語教育(英語教育を含む)
2024年は本学会の前身となったMHB研究会が発足してから21年目となります。そこで今年度の研究大会では「母語・継承語・バイリンガル教育研究の未来を描く〜次の10年を見据えて〜」をテーマにかかげ、これまでの母語・継承語・バイリンガル教育研究の成果や課題を共有し、今後取り組むべきことや展望について参加者のみなさんとともに考えたいと思います。
日時:2024年8月6日(火)〜9日(金)(UTC+9)
形態:オンライン(Zoom)
参加費:4,000円
*年会費納付済み会員は専用サイトにあるクーポン(1,000円割引)をご利用ください。
*入会希望者は https://mhb.jp/admission をご覧の上、お手続きください。
参加申込みサイト:https://mhb2024.peatix.com(2024年8月2日まで申し込み可)
《 プログラム 》
*以下、すべて日本時間(UTC+9)による記載です。プログラム詳細版はこちらからダウンロードしてください。
☆学会が手話通訳を手配する企画です。(他企画もZoomの字幕機能を利用します。)
★ライブ開催後に録画動画を配信予定の企画です。
◎ワークショップ 1〜3は人数制限あり。8月3日(土)より先着順で受付、詳細は7月22日(月)に告知。
8月6日(火)
10:00 – 12:00 ☆★開会 & パネルセッション「MHB研究の軌跡:過去から未来への架け橋」
1.企画趣旨および総論 小澤 伊久美 氏(国際基督教大学)
2.継承語としての海外日本語教育 中島 永倫子 氏(国際交流基金)
三輪 聖 氏(テュービンゲン大学)
3.ろう・難聴児のためのバイリンガル教育 佐野 愛子 氏(立命館大学)
4.文化的言語的に多様な子ども(CLD児)の母語・継承語・バイリンガル教育
松田 真希子 氏(東京都立大学)
宇津木 奈美子 氏(帝京大学)
5.国際学校・外国人学校児童生徒の言語教育、先住民族の言語の教育、複数言語育成を目指した外国語教育など各種言語教育
横井 幸子 氏(大阪大学)
小川 典子 氏(愛知大学)
15:00 – 17:00 ◎ワークショップ 1「初めてのMiro」 2024年度 大会実行委員
19:00 – 21:00 ★講演「MHBにおける情報保障」 山崎 直樹 氏(関西大学)
松尾 由紀 氏(立命館中学校高等学校)
8月7日(水)
10:00 – 12:00 会員による発表 1 *3会場同時進行
<第1会場>
CLD生徒の〈声〉やTLCの形成を支える教師の働きかけ
——TL授業実践の教室談話分析から——
木戸 明日香(大阪大学大学院 博士前期課程)
論理的に書く日本語力を育てるワークショップ:
継承語学習者と外国語学習者が協働するトランス・ランゲージング・スペースでの実践
明石 智子(The Hong Kong Polytechnic University)
クレスプ 由江(International College Hong Kong)
国際バカロレア(IB)中等教育プログラム(MYP)日本語A「言語と文学」におけるトランスランゲージングを組み込んだ授業実践
山田 浩美(筑波大学大学院人間総合科学学術院教育学学位プログラム 博士後期課程)
<第2会場>
名前と家族のことばが紡ぐアイデンティティ
——成人した中国系移民第二世代のオートエスノグラフィー——
白 皓(明治学院大学・学習院女子大学・十文字学園女子大学)
複数言語・文化環境で育つ人のアイデンティティ
——当事者によるオートエスノグラフィ研究——
松崎 かおり(大阪大学大学院 博士前期課程)
親の言語イデオロギーに現れる多言語話者の人生の径路——TEAを用いて——
尹 惠彦(関西大学大学院 外国語教育学研究科 博士後期課程)
イ ウンジュタシャ(同志社女子大学)
李 銀淑(大阪女学院大学 国際英語学部)
<第3会場>
神奈川県横須賀地域における米軍基地が周辺地域の言語環境に与える影響
——英語母語話者の「民族言語活力」(EV)による比較分析——
山出 裕子(日本大学大学院 博士後期課程)
How Non-Japanese Parents’ Native Languages Are Taught in International Families in Japan: Parental Strategies and Bilingual Children’s Perspectives
Andrea Csendom(Graduate School of Global Studies,Tokyo University of Foreign Studies)
ことば、アイデンティティ、学校選択に関するBourdieu理論からの一考察
——在北京日中国際結婚家庭FLPを事例に——
小幡 佳菜絵(清華大学大学院 博士後期課程)
19:00 – 21:00 会員による発表 2 *3会場同時進行
<第1会場>
JSL環境での外国ルーツ高校生の日本語・英語作文の伸びに関する兄弟比較
——SNS等の使用時間に着目して——
深石 葉子(立命館大学大学院 博士後期課程)
地域の日本語教室における参加者同士の相互作用がCLD児に与える影響
——CLD児とボランティアの関わりに着目して——
矢島 清香(名古屋大学)
地域交流としての多言語読み聞かせ活動報告——地域交流会祭りでの事例——
江口 典子(国立国語研究所・東京学芸大学)
<第2会場>
トランス・ランゲージング使用に関する学習者の意識変容プロセス
——日本の学部留学生向けの日本語の授業の場合——
周 亜芸(東邦音楽大学)
トランスランゲージング教育学の協働実践研究における大学院生のビリーフ変容
——オートエスノグラフィーを通じて——
阿竹 仁以奈(大阪大学大学院 博士前期課程)
幼少期に中国と日本を往還した若者のキャリア形成
——移動経験との関連性及び影響要因——
滕 越(早稲田大学)
<第3会場>
第三世代をつなぐ「マゴネット」の活動意義を探る——アンケート調査結果を通して——
鈴木 裕子(マドリード自治大学)
根元 佐和子(パリ南日本語補習校)
オンライン補習授業校教師の語りから見えてくるもの
——自己効力感の高まりをめざす教師の指導方略と課題——
山下 志織(日本大学大学院総合社会情報研究科)
8月8日(木)
10:00 – 12:00 ◎ワークショップ 2「初めてのUDトーク」 山崎 直樹 氏(関西大学)
15:00 – 17:00 会員による発表 3 *3会場同時進行
<第1会場>
言語間の境界線を脱構築するための言語意識支援の可能性
——複言語話者が抱える葛藤の解消を目指した実践研究——
李 思儀(早稲田大学大学院日本語教育研究科 博士後期課程)
トランスランゲージング・クラスルームは、何を変えているか
——Umi(国際室)⇔在籍学級等 異動2か月間の試み——
生田 佳澄(静岡県沼津市立今沢小学校・今沢中学校)
時事問題についての「問い」を促す授業のデザイン——創造的対話への足場かけとして——
小澤 伊久美(国際基督教大学)
井上 正子(国際基督教大学・東京都立大学)
<第2会場>
多言語環境下で育つ子どもの日本語習得過程
——日本語教育機関に通わなかった高校生のストーリー——
重松 香奈(東京外国語大学 特別研究員)
本間 祥子(千葉大学)
在米国際結婚家庭における継承日本語支援に関する事例研究
南波 真知(神戸大学大学院 博士後期課程)
田中 順子(神戸大学大学院)
在日中国人家庭における多言語教育の選択
——マンダリンを継承語とする家庭を中心に——
朴 怡霖(お茶の水女子大学大学院 博士後期課程)
<第3会場>
動画内状況理解における音の役割に関する一考察——ろう者と聴者の比較を軸に——
芝垣 亮介(椙山女学園大学)
奥田 太郎(南山大学)
点在地域のCLD児における二言語の語彙力と会話力の現状
高 飛(愛知淑徳大学)
19:00 – 21:00 ◎ワークショップ 3「初めてのSlack」 2024年度 大会実行委員
8月9日(金)
10:00 – 12:00 ☆★MHB2025 プレセッション(2部構成)
- 「初めてのTranslanguaging」 佐野 愛子 氏 (立命館大学)
-
「訳者が語る『トランスランゲージング・クラスルーム』の魅力」
訳者:伊澤 明香 氏(関西大学)・櫻井 千穂 氏(大阪大学)・佐野 愛子 氏(立命館大学)・
中島 和子 氏(トロント大学名誉教授)・松田 真希子 氏(東京都立大学)・
三輪 聖 氏(テュービンゲン大学)
ディスカッサント:加納 なおみ 氏(國學院大學)・友沢 昭江 氏(桃山学院大学)
15:00 – 17:00 ★大会発表・紀要投稿へのお誘い MHB理事
19:00 – 21:00 交流セッション「10年後のMHBを語ろう」& 閉会 MHB理事
《ワークショップ1〜3について》
【8月6日(火)15:00 – 17:00 (UTC +9)】
ワークショップ 1:初めてのMiro …. 2024年度 大会実行委員
*要事前参加申込み:先着順で20名まで(参加申し込みフォームは8月3日に大会参加者に公開)
「ミロ(Miro)」はオンライン上にある大きなホワイトボードのようなアプリです。特にリモートワークやオンラインでの共同作業を支援するために設計されており、コロナ禍で、GoogleのJamboardとともによく耳にするようになりました。
Miroは、Jamboardと比べて、使えるスペースが格段に広いこと、多くのテンプレートや機能があることなどの利点がありますが、そのために逆に初心者にとってはJamboardよりも敷居が高く感じるアプリかもしれません。Miroは2年前に日本語化を始め、英語が苦手な方でも利用しやすくなったとはいえ、リアルタイムで質問しながら試してみたいとお考えの方もいると考えました。また、Google は今年の10月1日からJamboardのサービスを段階的に停止することを決めたので、代わりのアプリをお探しの方もいることでしょう。
このワークショップは、Miroの使い方の解説を聞きながら実際にMiroを使っていただき、基本的な操作を体験していただく形で進みます。初めてMiroを使う方が対象ですので気軽にご参加ください。ワークショップ参加前にMiroのアカウントを作るといった準備は必要ありません。ワークショップ内で一緒にやりましょう。
<ワークショップ当日ご用意いただきたい機材について>
ワークショップはZoomミーティングで行います。Zoomミーティングに参加するために使う機材(PC、タブレット、スマートフォンなど)と、Miroを使用する機材は同じでも別でも問題ありませんが、画面が広く見えるほうが操作しやすいと思います。特に、スマートフォンは画面が小さくて操作ミスをしやすいようですから、初めての方はPCかタブレットの利用をお勧めします。
【8月8日(木)10:00ー12:00 (UTC +9)】
ワークショップ 2:初めてのUDトーク … 山崎 直樹 氏(関西大学)
*要事前参加申込み:先着順で20名まで(参加申し込みフォームは8月3日に大会参加者に公開)
「UDトーク(UD TALK)」はコミュニケーションのユニバーサルデザイン(Universal Design: UD)を支援するためのアプリです。音声認識と自動翻訳を活用して、視聴覚障害者や異言語話者(自分が使うのとは異なる言語を使っている人)との1対1の会話から多人数の会話までサポートします。コロナ禍で開催されたオンラインのイベントや講演会で、リアルタイムに字幕を提供するために利用されることも少なくなかったように思います。
UDトークは気軽に使えるアプリではありますが、一人では使い勝手が試せません。そこで、実際にUDトークを使ってみるためにこのワークショップを企画しました。UDトークの使い方を解説した後に、少人数グループに分かれて実際にUDトークを使っていただきます。このワークショップは、UDトークに興味はあるけれども使ったことがない方が対象ですので気軽にご参加ください。ワークショップ参加前にUDトークのアプリのダウンロードやインストールをする必要はありません。ワークショップ内で一緒にやりましょう。
<ワークショップ当日ご用意いただきたい機材について>
ワークショップはZoomミーティングで行います。Zoomミーティングに参加するために使う機材とは別にUDトーク体験用のタブレットPCかスマートフォンをご用意ください。
*UDトークには、タブレットPCおよびスマートフォン用のアプリしかありません。
【8月8日(木)19:00ー21:00 (UTC +9)】
ワークショップ 3:初めてのSlack … 2024年度 大会実行委員
*要事前参加申込み:先着順で20名まで(参加申し込みフォームは8月3日に大会参加者に公開)
「スラック(Slack)」はグループごとにチャネルを分けてメッセージやファイルのやりとりができるツールです。リアクションボタンを押すだけでメッセージへの反応を知らせることができますし、共有ファイルはインターネット上に保存されるのでどこからでもアクセス可能です。メールが多すぎて、大事な情報がどこにあるのかわからなくなった、どのメールに返信すればいいかわからなくなってやりとりについていけなくなった、といった問題への対応としてSlackを利用するコミュニティが増えました。
Slackには上記の他にも多くの機能があるのが利点ですが、そのために初心者にとっては敷居が高く感じることもあるようです。また、気軽に使えるアプリですが一人では使い勝手が試せません。そこで、実際にSlackを使ってみるワークショップを企画しました。
ワークショップ当日は、Slackの基本的な操作を体験していただきます。ワークショップ参加前にSlackのアカウントを作るといった準備は必要ありません。ワークショップ内で説明しますので、一緒に進めましょう。初めて使う方が対象ですので気軽にご参加ください。
<ワークショップ当日ご用意いただきたい機材について>
ワークショップはZoomミーティングで行います。Zoomミーティングに参加するために使う機材(PC、タブレット、スマートフォンなど)と、Slackを使用する機材は同じでも別でも問題ありませんが、初めての方はPCかタブレットの利用をお勧めします。
Slackは同じIDで複数の機器にログインできます。初回ログインで失敗する方もいると聞きますので、PC、タブレット、スマホなどの複数の機器に同じIDでログインしたいという方は、ワークショップに複数の機器をご持参ください。