第14回研究会終わる

Ofelia Garcia氏による講演「学校における多言語環境を目指す取り組み」が盛会のうちに終わりました。日本ではまだなじみの少ないTwo-Way イマージョンの様子、アメリカの多言語教育の取り組みを学ぶことができました。企画、レジメ翻訳、当日の通訳と全面的にお世話下さった友沢昭江先生に感謝申し上げます。
企画担当:友澤昭江
日時:2007年6月23日(土) 17:00〜19:00
場所:桜美林大学新宿第2キャンパス 農協会館ビル7階 K教室(新宿駅南口から5分)
   〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-5-5  TEL:03-5304-5381
使用言語:英語  通訳:友澤昭江
かつて移民の送り出し国であった日本は、現在多くの外国人就労者の子どもたちを受け入れています。異なる点は多々あるとはいえ、国内の苦悩する学校現場が移民受け入れの先輩である米国、ニューヨーク市の実践と研究から学べることは多いと思われます。
今回の研究例会は、移民子弟の教育の質を向上するという視点からバイリンガル教育を研究してきた、オフェリア・ガルシア コロンビア大学教授を迎えます。ガルシア教授は、また、成人移民がバイリンガル教師となるための制度整備および教師養成に大きな貢献をしています。英語話者へのシフトを促進する過渡的バイリンガル教育から、より豊かな多言語が活かせる学校環境作りへの転換を目指す研究を進めており、ともすれば日本語一辺倒となりがちな国内の学校現場が得ることは多いでしょう。自らも幼少期にキューバから移民をした経験を踏まえて、当事者性の強い視点から実践的なバイリンガル、バイリテラル教育を推進する行動力ある研究者で、この分野に関する著書、論文は多数を数えます。多くの会員が直面する外国人児童生徒の母語・継承語・バイリンガル教育にどのような示唆が得られるでしょうか。
Ofelia Garcia氏経歴
Professor of Bilingual Education
Coordinator of Program in bilingual/bicultural education
Codirector of Center for Multiple Languages and Literacies (CMLL)
最近の主な著書
1 Ofelia Garcia & Colin Baker eds.(2007)
Bilingual Education:An Introductory Reader (Multilingual Matters)
2 Ofelia Garcia, Tove Skutnabb-Kangas, Maria Torres-Guzman eds.(2006)
Imagining Multilingual Schools:Language in Education and Globalization.
(Multilingual Matters)
3 Ofelia Garcia & Joshua A. Fishman (1997, 2001 2nd.ed)
Multilingual Apple: Languages in New York City (Mouton de Gruyter)
詳細な経歴および研究業績は以下のサイトでご確認ください。
http://www.tc.edu/faculty/index.htm?facid=og2014