2020年度MHB研究大会プログラム / THE 2020 MHB ONLINE CONFERENCE

日本語 / English

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母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会
2020年度研究大会プログラム

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 母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会は, 国内外の複数言語環境にある幼児・児童・生徒・およびその他の学習者が読み書きも含むマルチリンガル能力を身につけられる言語教育の方法、理論、研究方法を探ることを目的として, 多様な領域の研究者, 教育実践者が交流し, 情報交換や発信などの活動を行っています。
 2020年度の研究大会は「文化的言語的に多様な子ども(CLD児)の言語能力評価と教育」をテーマに掲げました。CLD児を取り巻く環境はますます多様化しています。日本国内でも,2019年には「日本語教育の推進に関する法律(日本語教育推進法)」が制定され,2020年1月の有識者会議では,CLD児の母語保障も含めた教育の重要性が強調されました。今後CLD児の教育環境の改善につながることが期待されるところです。
 今年度の大会では,日本国内のCLD児の教育に焦点を当て,子どもの言語発達の研究を長年牽引して来られた大阪教育大学の高橋登氏に基調講演をお願いしました。2日目には,国内の自治体や学校におけるCLD児の全人的育成を目指した取り組みについてのパネルと,質的研究方法のワークショップを行います。一般発表では口頭発表とポスター発表を募集します。また,1日目の午前中には大会プレ企画としてDLA実践ワークショップを,夕方には部会(SIG)活動の時間を設定しました。
 さらに,本年度は,国内外からより多くの方にご参加いただくために,初の試みとしてすべてのプログラムをオンライン参加(オンライン口頭発表含む)にしました。
 大会プログラムの詳細および参加の申し込み方法は下記の通りです。みなさまの積極的なご参加をお待ちしています。

MHB学会 2020年度大会実行委員
mhb.taikai.2020@gmail.com

2020年7月29日 追記
定員に達したため参加申し込みを締め切りました。大変多くのご参加ありがとうございます。

【大会概要】
日時:2020年8月8日(土),8月9日(日)
テーマ: 文化的言語的に多様な子ども(CLD児)の言語能力評価と教育

 ※大会プレ企画,基調講演,パネル・ワークショップの要旨はこちら

MHB2020大会参加者のための大会特設ページはこちら
※ オンライン参加に必要なURL、詳細情報、予稿集等はこちらの参加者限定ページに大会1週間前をめどに掲載の予定です。参加申し込みをされた方にメールで参加者限定ページへのアクセス情報をご案内いたします。

【プログラム】

8月8日(土) 
第1会場
10:00 -12:00  大会プレ企画「対話型アセスメント DLA実践ワークショップ」

櫻井千穂(広島大学)、菅長理恵(東京外国語大学)

13:00-13:10  開会 
13:10-14:40  基調講演「多様な背景をもつ子どもの読み書き能力の発達」

高橋 登(大阪教育大学)

14:40-15:20  休憩 
15:20-16:20  ポスター発表(5会場同時進行)

 第1会場
「CLD生徒の教科学習理解を促すための様々な素材やツール―小学校国語教材文を例に―」

滑川恵理子(京都女子大学)

 第2会場
  「在日ベトナム人幼児に対する継承語ベトナム語保持支援に関する一研究― 2歳児を対象とした家庭での読み聞かせの記録―」

ファム・フィー・ハイ・イェン(大阪大学大学院 博士後期課程)

 第3会場
  「地域外国人支援教室におけるオンライン学習支援の実践―ポストコロナに向けたCLD青少年の支援方法―」

白石佳和(高岡法科大学)、水田佳歩(富山大学)、青木由香(アレッセ高岡)

 第4会場
  「日本語継承CLD児の語彙力評価-DLA語彙カードを用いたパイロット調査-」

柳瀬千惠美(九州大学)

16:40 – 18:10  部会(SIG)活動(※部会メンバー以外の方もご参加いただけます)(3会場同時進行)
 第1会場 海外継承日本語部会
 第2会場 インターナショナル・スクール部会、各種言語教育部会合同
 第3会場 アセスメント部会

18:20-19:00 懇親会

 

8月9日(日) 
9:30-10:40  口頭発表(3会場同時進行)
 第1会場
 (1)9 :30-10:00 
  「ロサンゼルス地域における日本人保護者のバイリンガル言語習得の意識調査と児童・生徒の両言語発達・保持への一考察」

高倉(林)あさ子 (カリフォルニア大学ロサンゼルス校)、原田哲男(早稲田大学)

 (2)10:10-10:40 
  「日本にルーツを持つ子どもたちにとっての日本語―ニューヨーク州の『新二世』の子どもたちに焦点をあてて―」

中森真理子(関西外語専門学校)

 第2会場
 (1)9 :30-10:00 
  「ブラジル日系コミュニティの日本語学校の新たな取り組み-継承語教育からの緩やかな展開-」

中澤英利子(横浜市立大学大学院博士後期課程)

 (2)10:10-10:40
  「日本語と中国語のバイリンガルの子供における表出語彙の発達と喪失」

高 飛(保育・介護・ビジネス名古屋専門学校)

 第3会場 
 (1)9 :30-10:00
  「文化的言語的に多様な子どもの話す力・聴く力の評価-JSL評価参照枠<話す><聴く>の年齢枠別記述文案作成-」

伊澤明香(大阪経済法科大学)、小林幸江(東京外国語大学名誉教授)

 (2)10:10-10:40
  「社会的知覚が国際児のエスニックアイデンティティー及び継承語のイメージに及ぼす影響」

バリーカヴァナ(東北大学)

10:50-12:50  大会企画パネル ・ ワークショップ(2会場同時進行)
 第1会場  
 (1)大会企画パネル 「文化的言語的に多様な子ども(CLD児)の教育保障-誰もが当事者として関わるために-」

企画・趣旨説明:宇津木奈美子(帝京大学)

  第1発表「文化的言語的に多様な子ども(CLD児)の教育保障に向けた学校教育への挑戦-新潟県上越市の事例-」

原瑞穂(上越教育大学)、中野博史(上越市教育委員会)、佐藤睦子(上越国際交流協会)

  第2発表「多文化共生を実現する公立小学校の実践-専任の母語話者教員と日本語指導担当教員の協働のプロセス-」

永田耕平(門真市立砂子小学校)、田慧昕(門真市立砂子小学校)

  第3発表「日本語指導協力者によるCLD児のエンパワメントー神奈川県で日越バイリンガルとして成長した若者の事例ー」

宮崎幸江(上智大学短期大学部)

第2会場
(2)ワークショップ「リサーチメソッド-質的研究入門とSCAT実習-」
            総合司会:山崎直樹(関西大学)
            趣旨説明:湯川笑子(立命館大学)
      第1部 質的研究とは何か
            小澤伊久美(国際基督教大学)
      第2部 SCATの方法
            佐野愛子(立命館大学)
      第3部 SCAT実習および全体討論
            山崎直樹(関西大学)、湯川笑子(立命館大学)、
            小澤伊久美(国際基督教大学)、佐野愛子(立命館大学)、
            松尾由紀(立命館大学付属中学校・高等学校)
12:50-13:10 昼食休憩
13:10-13:40  総会[第1会場]
14:00-16:30  口頭発表(3会場同時進行)
 第1会場  
 (1)14:00-14:30第1会場
  「在独継承日本語学習児の書く力を伸ばす『国語教科書活用法』の開発」

ビアルケ(當山)千咲(東京経済大学)、柴山真琴(大妻女子大学)

 (2)14:40-15:10 
  「継承語教育の経験と日本人コミュニティ―シドニー日本クラブ(JCS)日本語学校の事例から―」

塩原良和(慶應義塾大学)、 濱野健(北九州市立大学)、 小林美穂(Independent Researcher) 

 (3)15:20-15:50 
  「ヨーロッパにおける継承日本語教育の今後を考察する―スイスにおける継承語教育を参考として―」

フックス-清水 美千代(バーゼル日本語学校)

 (4)16:00-16:30 
  「海外長期滞在家庭の子どもの日本語学習経験から探る補習授業校の役割-シンガポールで成長した大学生へのインタビューから-」

重松香奈(東京外国語大学大学院博士後期課程)、本間祥子(日本大学)

 第2会場 
 (1)14:00-14:30
  「日本の母語教育政策の課題と発展性に関する研究―大学生への意識調査から―」

笹岡 優里(立教大学大学院 博士課程後期課程)

 (2)14:40-15:10 
  「文化的言語的に多様な子どもたちのためのWeb学習支援―支援者の成長―」

渡部 倫子(広島大学)、櫻井千穂(広島大学)、岩坂泰子(広島大学)、永田良太(広島大学)

 (3)15:20-15:50 
  「母語を活用した中学国語の学習支援における支援者支援―学習支援記録の分析から―」

宇津木奈美子(帝京大学)、高梨宏子(東海大学)

 (4)16:00-16:30
  「地方外国人集住地域に住むCLD青少年のための市民性教育の課題」

松田真希子(金沢大学)、白石佳和(高岡法科大学)、青木由香(アレッセ高岡)

 第3会場 
 (1)14:00-14:30
  「日本におけるロシア語の母語・継承語教育を行うロシア語学校・ロシア語教室で使われている教材の現状と課題」

サヴィヌィフ・アンナ(北海道大学大学院博士後期課程)

 (2)14:40-15:10 
  「キャンパスアジア・プログラム生が語る自身の多言語学習・生活」

湯川笑子(立命館大学)、清田淳子(立命館大学)

 (3)15:20-15:50
  「複言語教育と『ランゲージング』―日本の小学校での複言語教育における動的言語使用を捉える―」

大山万容(立命館大学)

 (4)16:00-16:30
  「日本における初任英語教員1年目の経験と成長」

松本哲彦(学校法人東明館学園 東明館中学校・高等学校)

16:30  閉会

 

【参加申し込み方法】 
7月29日 定員に達したため参加申し込みを締め切りました。

次の参加申込フォームにアクセスの上,該当する参加形態を選択し,申し込んでください。

MHB大会参加申込URL https://mhb2020.peatix.com/ 

参加申し込みは,イベント申込サイトpeatix.comを利用しています。学会の参加登録に合わせてpeatixのユーザー登録が必要です。登録ページに「表示名(公開、ニックネーム可)」と表示されますが,登録されたお名前・ニックネームは公開されません。「Peatixによる申し込みマニュアル」をご参照ください。

Peatixによる申し込みマニュアル

※参加形態は
a. MHB2020大会+プレ企画,b. 本大会のみ,c.プレ企画のみ,に分かれています。

※MHB学会員でない方のご参加も歓迎しますが,MHB2020本大会に一般(学生)会員価格での参加を希望される方は、先に2020年度のMHB学会年会費の支払いをお済ませください。
(新たに入会を希望される方は「入会案内」https://mhb.jp/admission からお申し込みください。) 

※オンライン参加に際しては,事前に接続方法の案内等をし,よりよい環境の提供に努めます。しかし,ネット接続の不具合等によるトラブルがないことを保証するものではないことをご了承ください。

※定員に達し次第,締め切らせていただきます。
 

【参加費】
<事前申し込み:2020年4月6日~7月31日まで>
 →定員に達したため参加申し込みを締め切りました。
 MHB2020大会参加費: 一般会員,学生会員  :2,000 円
             準会員,非会員   :3,000 円
 プレ企画(DLAワークショップ)のみの参加費 :1,000 円

※Peatix上よりクレジットカード,paypal,銀行口座振替,コンビニ・ATMによる支払いが選択できます。

※Peatix申し込みフォームの最後に,「チケットの譲渡」に関する質問がありますが,MHB2020大会では,参加チケットの譲渡はできません。

※領収書は支払い完了後にPeatixから送信されるメールからアクセスできる領収データとさせていただきます。どうしてもMHB学会発行の領収書が必要な方はMHB学会2020年度大会実行委員までお問い合わせください。

※お支払いの取り消しはいかなる理由があろうとも一切お受け致しかねますので,ご了承ください。

お問い合わせ:MHB学会 2020年度大会実行委員 mhb.taikai.2020@gmail.com