母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会 2022年 オンライン読書会のご案内 「バイリンガルろう教育を考える」

母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会 2022年 オンライン読書会のご案内

「バイリンガルろう教育を考える」

母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会は、これまで多言語環境で育つ幼児・児童・生徒・およびその他の学習者一人一人の成長や発達、社会参加について様々な側面から研究の蓄積を図ってまいりました。今年度の読書会では「バイリンガルろう教育」をテーマに取り上げ、オンラインで開催することに致しました。

ろう・難聴の子どもが最初に習得する言語は、生まれた環境(親が聴者か否か)やその後の教育(ろう学校か否か、学校で使用される手話の種類)によって異なります。本来、ろう・難聴児にとって、認知的発達とろう者としてのアイデンティティ涵養のために最も有効な言語は「日本手話」です。日本手話を使って書記日本語を学ぶことをバイリンガルろう教育、さらに音声日本語の活用もいれることをバイモーダル・バイリンガル教育と言いますが、現在、バイリンガルろう教育は、人工内耳の発達などによりインクルーシブ教育の流れが強まり、世界中で歴史的な転換期に差しかかりつつあります。

今回の読書会で取り上げる文献は、ろう教育を理解する上で、基本となるものを10本選択しております。ろう児を取り巻く技術や社会情勢の変化を概観しながら、ろう児の発達と手話のあり方を今一度考える機会となることを願って企画いたしました。多言語環境で育つ学習者に関わる多くの会員の皆様のご参加をお待ち申し上げております。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【日  時】 

2022年11月12日(土) 14:00–18:00(文献1〜5)

2022年11月26日(土) 14:00–18:00(文献6〜10)

【概  要】  文献リストの論文1本ずつを担当(担当決定済)し、約20分で解説、その後20分、質疑を行います。

【使用言語】  報告・質疑応答(日本語+日本手話)

【定  員】  50名(学会員限定・参加費無料)

【参加申込】   定員に達したため申し込みを締め切りました。

【お問合せ】   MHB学会大会実行委員(読書会担当)sa-miya@sophia.ac.jp