香港、マレーシア、台湾、インドネシア、フィリピン、タイからの招聘参加者、および日本国内からの参加者とともに、バイリンガルを育てるための多読教材ワークショップを行いました。海外での継承語としての日本語教育、国内での母語保持のためのポルトガル語、スペイン語教育、国内外での外国語としての言語教育、ニューカマーや多数派への第2言語教育など、様々な言語教育状況を支える人々が集まりました。6日間の成果として、それぞれの現場でのカリキュラムと教材開発の素案となる、ポスター発表がおこなわれました。
ワークショッププログラム
2006年8月21日(月)
午前 9:30-9:40 開会の挨拶 中島和子(名古屋外国語大学)
9:40-12:30 オリエンテーション 佐々木倫子(桜美林大学)
「招聘参加者による各国言語教育の現状」
司会:佐々木倫子(桜美林大学)
香港(周宏陽), 台湾(黄愛玲), フィリピン(イネス P. マリャリ),
マレーシア(Zubaidah binti Ali), インドネシア(竹村洋美 ),
タイ(中町かほる)
12:30-1:45 昼食
1:45-2:45 「日本の言語教育の現状」湯川笑子(立命館大学)
2:45-3:00 休憩
3:00-4:00 「母語・継承語教育とは?—教材との関連から」佐々木倫子(桜美林大学)
4:00-5:00 「MHBワークショップにおけるカリキュラムと教材開発についての導入と親近性」
津田和男(国連国際学校)
2006年8月22日(火)
9:00-11:30 「内容重視とスタンダードと評価の紹介」津田和男(国連国際学校)
昼食と移動
1:30-3:00 「ACCUの紹介と子ども図書室」
3:00-5:00 「ニューヨーク継承日本語研究グループ教材開発」
大山全代(国連国際学校)
島野雅俊(セントポール校)
津田和男(国連国際学校)
2006年8月23日(水)
10:00-12:00 「啓明学園における国際児童生徒教育の取り組みと読み教材のいろいろ」
島田かおる、加藤真一、山下一枝(啓明学園)
昼食
2:00-4:30 「内容重視インストラクション:資料使用の最大効果」
津田和男(国連国際学校)
2006年8月24日(木)
9:00-11:30 「内容重視インストラクション:カリキュラム作成と評価」
津田和男(国連国際学校)
昼食と移動
2:00-4:30 「多言語環境の子どものことばの発達と読字・読書教育」
中島和子(名古屋外国語大学)
「ニューインターナショナルスクールで使用している多読教材と評価システム」
ニューインターナショナルスクール教師
2006年8月25日(金)
9:00-5:00 ポスターセッションに向けてのグループ活動(グループ指導)
2006年8月26日(土)
9:00-11:30 ポスターセッションと意見交換会、修了証書の授与
発表されたポスター抜粋:
*黄愛玲「JHL学習者向け多読自律学習への促し-上級学習者を対象に-」
*大山全代「人と動物のかかわりあい:多角的視点に気づく」
*竹村洋美「施すということ」~「小僧の神様」を読む
*Ines P. Mallari, Alex Chau, 他
「インターネットを用いた4カ国間フィードバックラーニング」
*菊池寛子 櫻井千穂 他「日本在住の外国人児童のための継承語教育プログラム
―スペイン語・ポルトガル語を母語とする児童生徒を対象として―」
*尾関 史 「移動する子どもの認知的発達を止めない多読プログラム」
*山口 真帆子移動する子どもの認知的発達を止めない多読プログラム続」
*このワークショップはユネスコ・アジア文化センター(ACCU)国際教育交流事業の一環として、ACCUと共催で行いました。
*このワークショップで使用した資料集(全135ページ)を、希望者に実費でお分けします。
8月26日午後に開催されました研究大会「思考力を高める読解教材、読書指導ー複数言
語リテラシー育成を目指してー」の資料もあわせて、送料込み1,000円でお送りします。
希望者は以下の手順に従ってください。
1. メールで、氏名、送付先を msasaki@obirin.ac.jp までお知らせください。
件名を「第10回ワークショップ資料希望」としてください。
(他の資料との混同を避けるため、必ず第10回ワークショップとお書きください。)
2. 振込み先をこちらからお知らせしますので、銀行振込みをお願いします。
(振り込み料はご負担ください)
3. 振込みを確認後、発送させていただきます。