2012年度研究大会プログラム

8月6日の大会のプログラム詳細ができあがりました。
今年の大会テーマは「マルチリテラルの育成を目指して その4」で、「研究発表」
「学習支援のための対話型言語能力測定ツールの開発」「多文化多言語環境にある子
どもの支援のために」という3部構成のプログラムとなっております。ぜひご参加く
ださい。
なお、自由研究発表の応募受付も5月7日正午に迫っております。奮ってご応募くださ
い。
<大会企画概要>
第一部:研究発表
第二部:学習支援のための対話型言語能力測定ツールの開発
 多文化多言語環境にある子どもの言語能力をどのように評価し、支援につなげるか
ということは、子どもの教育・支援に携わる人々にとって重要なテーマであり、教育
現場において有益な評価ツールを求める声は高まり続けています。第二部では、文部
科学省委託「外国人児童生徒の総合的な学習支援事業」において言語能力評価法の開
発を進めつつある東京外国語大学ワーキング・グループにご登壇頂き、フロアとの意
見交換をまじえながら、多文化多言語環境に育つ子どもの言語能力評価がどうあるべ
きかということをお話しいただきたいと思います。
第三部:多文化多言語環境にある子どもの支援のために
 教育・支援をよりよいものにするためには、子どもの言語能力を把握するだけでな
く、教育・支援のあり方そのものを検討する必要があります。そこで役に立つのが、
プログラム評価の観点で、海外では既に政策、ODA、NPO、学校などの様々な分野で評
価が実施され、その有効利用がされてきています。しかし、日本では各種「評価」が
実施されているものの、評価の目的などを設定し、しっかりとデザインされた評価は
まだ少ないのが現状です。
 そこで第三部では、まず、評価学の専門家に、プログラム評価というものが子ども
の教育支援の改善にいかに貢献できるか、特に評価デザインの重要性をお話しいただ
きます。そして、カナダやアメリカにおいて取り組まれたプログラム評価についての
報告、国内外の言語的マイノリティ児支援の概観を踏まえ、大会参加者全体で、多文
化多言語環境にある子どもの教育支援をよりよいものにするために私たちは何をすべ
きかを討議したいと思います。
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母語・継承語・バイリンガル教育【MHB】研究会
2012年度研究大会プログラム
*〜*〜* 「マルチリテラルの育成を目指して その4」 *〜*〜*
日時:2012年8月6日(月)10:00-17:00
会場:桜美林大学四谷キャンパス地下ホール・4階教室
(東京都新宿区四谷1-21-6 JR/東京メトロ 四ツ谷駅より徒歩3分)
 四ツ谷口に出て、通りを渡り、三栄通りを新宿方面へ1分歩いた右側の白いビル
   直接階段で地下ホールへ 
参加費:3,000円(資料代を含みます)
 (資料準備の都合上、下記までメールで「大会出席」として、お申し込みください。)
申し込み先:leri@obirin.ac.jp (桜美林大学言語教育研究所 MHB研究会大会事務局)
<プログラム>
9:40 開場  地下ホール
10:00 開会 
10:05-11:00 第一部 研究発表(詳細は第3弾案内で)  地下ホールほか複数教室
      
11:00-12:10 第二部  「学習支援のための対話型言語能力測定ツールの開発」地下ホール
  司会統括: 中島 和子
 「聴解力評価ツール試案」 伊東 祐郎(東京外国語大学教授)
              小林 幸江(東京外国語大学教授)
「読書力評価ツール試案」 櫻井 千穂(専修大学非常勤講師)
 「作文力評価ツール試案」 菅長 理恵(東京外国語大学准教授)
12:10-13:30 昼食休憩
13:30-14:40  第三部 「多文化多言語環境にある子どもの支援のために」
 司会:小澤 伊久美
講演 佐々木 亮 「プログラム評価は子どもの教育支援の改善にどう貢献できるか
        −支援プログラム評価のデザインの重要性—」
<講師紹介>
 ウェスタンミシガン大学評価研究所にて評価学博士号を取得。専門分野は評価論理、インパクト評価、統計分析、NGO評価。
現在、財団法人国際開発センター評価事業部主任研究員、立教大学大学院独立研究科21世紀社会デザイン研究科兼任講師、大阪大学グローバルコラボレーションセンター非常勤講師。日本評価学会理事。
 世界銀行・国連などの国際機関や防衛省・外務省などの省庁からの委託調査に従事。「評価士養成講座」、「学校専門評価士養成講座」などの研修講師。
 調査報告書・学術論文のほか『評価論理:評価学の基礎』『戦略策定の理論と技法:公共・非営利組織の戦略マネジメントのために』『大学の戦略的マネジメント』『「政策評価」の理論と技法』(共著)など著作多数。
14:40-15:30  報告「プログラム評価の実践例から得られること」
  「カナダ公教育における言語的マイノリティ児童対象プログラムの評価例」
        鈴木 崇夫(名古屋外国語大学非常勤講師)
「北米週末日本語プログラムの評価例」
      伊与田 律子(ハワイ大学大学院生)
15:30―15:40 休憩
15:40-16:55 全体討議「より良い「支援」をしていくために」  
  話題提供者
   「国内の言語的マイノリティ児支援の概観」
        山野上 麻衣(国際移住機関(IOM)駐日事務所 就学支援事業担当)
   「国外の言語的マイノリティ児支援の概観」
        カルダー 淑子(プリンストン日本語学校理事長)
  コメンテーター:佐々木 亮
司会:小澤 伊久美
16:55 諸連絡、および、閉会の辞
MHB研究会大会事務局 leri@obirin.ac.jp   <共催> 桜美林大学言語教育研究所