MHB(母語・継承語・バイリンガル教育)学会 2018年度大会 発表募集の締切日を延長いたします。
当初、発表の募集締切日を 2018年 6月3日(日)23:59(東京時間: UTC+9) とさせていただいておりましたが、より多くの方にご応募いただきたく、
2018年6月5日(火) MHB研究会 2018年度大会実行委員
(2018/5/3掲載)
*MHB研究会の学会化(参考「母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会」へのご参加の呼びかけ)に伴い、発表応募前に学会員としての登録をこちらからしていただく必要があります。
母語・継承語・バイリンガル教育(MHB)学会
2018年度研究大会の発表募集のお知らせ
2018年度の研究大会での口頭発表、ポスター発表、デモンストレーションを募集いたします。募集要項をご覧の上、奮ってご応募ください。
日時:2018年8月8日(水曜日)、8月9日(木曜日)
会場:国際基督教大学
*アクセスマップ https://www.icu.ac.jp/about/access/index.html
*キャンパスマップ https://www.icu.ac.jp/about/campus/index.html
共催:ICU教育研究所
参加費:3,000円(学生証の提示で2,000円になります)
参加申込み:プログラム詳細公開時点(6月末)にオンラインの申し込みサイトを公開いたしますので、それまでお待ちください。
テーマ: 新時代のマルチリンガル教育を考える——バイモーダルろう教育からの示唆——
すでに会員の皆様にはご連絡しているとおり、MHB研究会として2003年度に発足したこの回は、15周年を迎える節目の年である今年度、学会として新たなスタートを切ることになりました。学会として初めての大会となる今大会では、これまでMHB研究会で取り上げてきた様々なバイリンガル・マルチリンガル環境下の教育について総括し、その学びを基盤としてさらなる飛躍を目指したいと考えています。
こうしたMHBのこれからの発展の礎とすべく、一日目には1)継承日本語教育、2)ろう教育、3)ニューカマーの教育、4)インターナショナルスクールでの教育、5)日本の大学教育、という5つの異なるコンテクストの研究の現状と今後を考えるシンポジウムを用意しました。このシンポジウムでは、それぞれのコンテクストにおける研究・実践がその他のコンテクストでの研究・実践にどのように直接的また間接的に示唆を与えうるか議論を深め、本学会の特徴及び使命を明確化したいと思います。
また、二日目には香港中文大学から手話言語学及びろう教育の世界的権威であるGladys Tang博士をお招きして基調講演をいただきます。今大会ではバイモーダルろう教育(※)というテーマを設定しました。ろう教育に直接関わっている会員は現時点ではあまり多くないかもしれません。しかし、日本手話と日本語という、まったく異なる二つの言語で育つろう児の言語発達およびそれを支える教育について学ぶことは、ろう教育を考える上で重要であるばかりでなく、バイリンガル・マルチリンガル教育について学ぶ上できわめて重要な示唆を与えてくれ、この記念すべき大会にふさわしいと考えました。
今大会に先立ちまして、2017年11月18日に小規模の読書会、2018年3月18日に事前学習会を行いました。それぞれの会で得られた多くの学びを会員の皆様と共有したく、読書会で読んだ文献のリストを含めた「事前学習用資料」及び事前学習会の配布資料(1,2,3,4)を用意しましたのでぜひご覧ください。
※「バイモーダルろう教育」という用語は広義には自然言語である手話と現地語である音声言語の二言語使用を指す「バイリンガルろう教育」と互換的に使用されつつ、その中で(モダリティとしては単一の二言語である)音声言語のバイリンガリズムとの差について注目する際に使用されてきました。ただし、近年では、ろうの親の元に育った聴の子どもたち(コーダ)の研究や、人工内耳の普及などによって増えてきた音声言語も手話言語も使用するバイリンガルの研究などが盛んにおこなわれるようになり、手話と音声言語の二言語話者を育てる教育について「バイモーダルろう教育」と呼ぶことも増えてきました。こちらは狭義の使用ということになり、これと区別するためにこれまで広義の「バイモーダルろう教育」に含まれていた手話言語と書記言語のみのバイリンガル教育についてはsign-print bilingual educationとすることが増えてきました。
今大会のテーマとしましては、広義における「バイモーダルろう教育」という意味における使用とし、この中には音声言語の活用を含むもの、また手話言語と書記言語の二言語に特化しているもの両方を含むものとしました。
【プログラム】
8月8日(水)
12:30 受付開始
13:00 開会
13:05 総会
13:45 MHB15周年記念シンポジウム 「MHBのこれまでとこれから」(仮)
15:05 休憩
15:20 口頭発表
17:30 部会(SIG)活動
8月9日(木)
9:30 受付開始
10:00 基調講演 “Educating Deaf students as bilinguals”
Gladys Tang 博士
(香港中文大学 言語学科教授)
使用言語 英語 (英―日・日―日本手話 同時通訳付き)
12:00 昼食休憩
13:00 大会シンポジウム 「日本におけるバイリンガルろう教育」(仮)
14:40 ポスター発表
15:50 口頭発表
17:00 閉会
*ろう教育関連の発表には日―日本手話 同時通訳が付きます。
*詳細は研究発表の件数に合わせてプログラム詳細を決定した後、6月半ば過ぎにご連絡いたします。参加申込みサイトへのリンクもその時に公開いたします。
【口頭発表、ポスター発表、デモンストレーション募集要項】
I. 募集内容:
MHB学会の研究領域に関連するもので、未発表のもの。
*MHB学会の目的や対象領域は学会会則 http://mhb.jp/kaisoku を参照のこと。
II. 発表言語:日本語、日本手話、英語(ただし、例示のため、他言語の単語などが含まれることは可能)
III. 締 切 日:2018年 6月16日(土)23:59(東京時間: UTC+9) 必着
IV. 申し込み先:mhb2018.conference AT gmail.com (ATは@と読みかえて、ATの前後のスペースは取り除いて下さい。)
V. 応募資格:応募は本学会員に限ります。
MHB研究会の学会化に伴いまして、学会員登録を新規に行う必要がありますのでご注意ください。筆頭発表者だけでなく共同発表者も全員学会員である必要があります。
学会員登録の方法につきましてはhttp://mhb.jp/admission の説明をご参照ください。
なお、学会会則の承認を本大会初日に行われる総会でお願いすることになりますので、今年度は年会費を徴収せず、2019年度より徴収させていただくことになります。
※1人の学会員が2件以上の発表で筆頭発表者となることはできません。
※共同発表者の方も全員大会に出席してください。
※口頭発表・ポスター発表・デモンストレーションの日を選ぶことはできません。
VI. 発表カテゴリー:口頭発表(研究発表・実践報告)、ポスター発表、デモンストレーション
VII.発表形式:
- 時間 口頭発表20分、質疑応答10分、計30分ポスター発表・デモンストレーション60分
- 形式
■口頭発表:はじめの20分は発表者から聴き手に向けての一方向の発表。その後10分間の質疑応答。必要に応じてパソコン等の機器の使用が可能。
■ポスター発表:ポスターを用いて、聴き手との質疑応答や意見交換を行う。ポスターサイズはA0判 <84cm×119cm>またはそれに準ずるサイズで1枚以内)ポスター以外に教材等の展示を希望する場合は、事前に事務局への確認が必要。
■デモンストレーション:教材や教授法などの開発や実践の成果をパソコンや実物で提示し、聴き手がそれに触れられるようにしつつ、質疑応答や意見交換を行う。パソコン及び掲示物の使用が可能。
VIII. 応募要領
-
応募者の個人情報は、メールの添付書類としてお送りください。
※「応募者情報フォーム」をダウンロードしてご利用ください。 -
発表題目とその概要は以下の指示に従い、メールの添付書類としてお送りください。
※応募原稿は、カテゴリーを問わず、すべてB5サイズ(182mm x 257mm)で37字×31行で、2ページで作成するものとします。
「原稿作成ガイド」をダウンロードしてご利用ください。
IX. 採否判定の観点
■口頭発表の場合:
- テーマがMHB研究会にふさわしいか
- 研究・実践課題が母語・継承語・バイリンガル教育の実践と研究の向上に貢献するものかどうか
- 研究発表の場合には、研究動機、先行研究のまとめと研究の位置づけが、実践報告の場合には、その実践の意義が、それぞれ研究課題、研究方法とともに明記されていて、結果と考察が含まれているかどうか
- 先行研究等と比較して、発表内容に特色、独創性、意義が認められるかどうか
■ポスター発表/デモンストレーションの場合:
- テーマがMHB研究会にふさわしいか
- これまでの研究・実践・教材等と比較して、研究内容に特色、独創性、意義が認められるかどうか
X. 採否連絡:
査読は複数名の査読者により応募者名を伏せて行い、発表者を決定します。
結果は、 6月22日(金)までにメールにて通知致します。
採択にあたって応募要旨の修正を求められた方には、7月12日(木)までに訂正原稿をご提出いただきます。
MHB研究会 2018年度大会実行委員 mhb2018.conference AT gmail.com (ATは@と読みかえて、ATの前後のスペースは取り除いて下さい。)